筆山会新年会              2013/1/12   37回 幸徳正夫

筆山会の新年会が新春112日昨年同様、明治神宮間近の代々木倶楽部で正午より開かれた。

会は西内幹事(
30回)の司会のもと森健会長(23回)の「今年こそは逞しく生き抜く再建の年としたい。土佐中高の同窓生としての連帯を取り合い、筆山会もその一助となる活動をしたい。そして皆様にとって輝く年になることを祈念します。」と稟とした佇まいで格式高い年頭の挨拶で幕を開けた。

続いて
21回の宮地大先輩が「僕は名簿で崖っぷちとなりましたが、参加者諸氏の健闘と併せて土佐高の発展を祈って、乾杯!」と米国の財政の崖をモチーフに闊達な乾杯の挨拶で、新年会は一気に盛り上がった。

筆山会の新年会参加者は、今が旬!の方々である。先輩だからと偉ぶらず後輩だからと卑屈にならず「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」(俵万智)の一首が瞬時に浮かぶ居心地のいい同窓生の集いである。

会場での様子をレポートして欲しいと西内幹事に依頼されたが「はい!」と答える以外の返事の選択肢のない依頼の仕方は、ある意味で学ぶところ大である。

今回は多士済々の方々が話されたが、紙面の都合もあり、記憶をたどって会場の様子の一部をレポートしたい。

関東支部の森郁夫支部長(
41回)は組織人としては頂上を極めた経済界の重鎮であるが、出席者名簿を見て「こんな後ろに名前が載っている名簿を初めて見た」と一言。これには一同大爆笑。同窓会名簿であれば止む無しである。関東支部に限れば名幹事長の市川氏(53回)、名事務局長の二宮氏(49回)も参加者名簿では最下位争いの若さである。それがまたいいのである。

新年会はあちらこちらに小グループが自然発生し、それが隣のグループと合併、時計の針の進み方がいつもより早く感じたのは小生だけではないはずである。佐々木さん(
33回)のハチキン会、中島氏(38回)のハイクの会の活動報告の頃には、聞くもよし聞かざるもよしされど仲良しの雰囲気であった。しかし、市川氏が、野球の話ばかりでは他の部活の生徒に申し訳ないが、と断りを入れつつ、第85回選抜高校野球大会で我が土佐高が21世紀枠の4校の候補に残っているとの報告には、一同拍手喝采。にわか高校野球評論家続出である。「文武両道の土佐高を高野連は出したいがよ!」の自然発生的な意見には全員異議なしと大いに盛り上がった瞬間であった。(125日午後3時過ぎに選抜決定の一報が母校に届いた。20年ぶり7回目の出場となる。)

新年会中締め間際に前田氏(
37回)が、囲碁クラブを同窓会縦断的な規模で立ち上げたい旨の提案があった。着眼大局、着手小局の格言を思い起す。大局観をもって終盤に臨むには、序盤の布石が大事。囲碁の世界のみの格言に非ずと痛感する。

名残惜しくも終宴の時間となり、来年の再会を約して三々五々会場を後にした。筆山会はいい!土佐高同窓会はいいとつくづく思う。それは同窓生各位が「エラクナッチャイケナイミットモナイ」(やなせたかし)の共通認識があるからであろう。